いまだに残る会社内での女性差別・蔑視・軽視のはなし

今日はちょっと悲しいことを書いてみようと思います。

今まで受けた会社内での女性差別について。

わたしは特に男性嫌いでもフェミニストでもなんでもないのですが、やっぱり女性差別はかなり根強く残っていると思いますし、悲しく思います。

 

女性差別は大企業でも中小企業でもあります。

大企業が風通しの良い社風でコンプライアンス意識もあるというのは建前でしかありません。ましてや大手の日系企業は、社内の意識調査などは行うものの、行ったところで止まっています。全ての企業がそうとは言えませんが、大手の企業は定年まで勤め上げるような役員や管理職が多くいますので、中にはいまだに女性=軽視する対象、お茶汲みと思っている社員も多くいる場合もあります。

 

完全に男女の性差別が無くなることは正直無いと思います。

ではどうしたらいいのでしょう。戦う必要はありません。相手にしなければいいのです。

 

わたしが日系企業に就職してから、入社したてということもあってか弁当やお茶汲みなど会議の準備は「女性の仕事」として割り振りされていました。

特にそれに対して「女性蔑視だ!」とは思わず、正直「勤務時間中にお弁当配っとけば時間過ぎるし楽だわ〜」としか思っていませんでした。

もしかすると、同じ感覚の方もいるかもしれません。

しかしこれを繰り返していくと、やれ接待の飲み会に参加してお酌をしろなどとお金のかからないコンパニオン(この言い方古いな)紛いのことをさせられます。

上司、先輩のお言いつけ通りお酌をしていると今度は同僚の男性社員から「女性は上席たちに媚びている」など批判の対象になってきます。

理不尽な話ですよね。言われた通りにやっていたのになぜこんな仕打ちを受けなければならないのでしょうか。

 

 

 

お茶出しは誰の仕事?

来客のお茶だしなどをしていると誰が担当というわけでは無いのに女性がお茶を出すことが多いように感じますね。

そうしていると世間話を振られる瞬間もありますので、そうして話していると「どうして女性は遊んでいるんだ!」などと反感を買うことにもなります。

そしてどんなに忙しくても、お茶出しは女性の仕事として染み付いてしまった社内では「忙しいので○○さん(男性社員)来客を手伝っていただけませんか?」とお願いしたことがあります。すると「それは女性の仕事だからできない」と言って断られてしまいました。

”女性の仕事”とは何でしょう?お茶を出すこと?通常の業務は行ってはいけないの?

わたしは初めてその時「ああ、差別されているんだ」と感じました。(鈍感?)

言われた通りに対応しているとこんな扱いを受けるのです。悲しいですね。

 

女性だから昇進できた?

わたしが入社して数年後、昇進のお話をいただくことができました。

しかし試験を受けてから、合格すれば昇進できるということだったので、わたしは勤務時間外に会社や時事問題の勉強をして試験を受けました。

しかし、試験を目前に同期の男性社員にこんなことを言われました。

「今度の試験は、上司に媚びて昇進の試験を受けられるように手配してもらったの?」

彼にしてみれば簡単な疑問だったのか、意地悪だったのか考えるとまた虚しくなってくるので考えませんが、平気でそんな言葉が出てくるのにびっくりしたのです。

その男性社員とは入社時の所属も違いましたし、昇進の仕組みも違うはずなのですが同期というスタートが同じ立場なのに女性のわたしだけ昇進するのが所属や環境、能力の差ではなく性差が関係していると思ったのでしょう。

とんでもない価値観ですね。そんな発想だから昇進できないんだよとさすがにその時思ったのですが相手にしている時間が勿体無いので言うのはやめておきました。

 

 

 

この2つは思い出すだけで忌々しい出来事ですが、わたしは考えるのをやめました。

”相手にしてはいけない”と先ほど言いました。する必要がないのです。

なぜならこの軽率な発言をした二人の男性は全く仕事ができなかったからです。

仕事をせずに人を妬んでいるだけで給与をもらっているような人には、昇進のチャンスなどひっくり返っても回ってこないでしょう。回ってきたとしても、それはお情けの昇進です。その頃きちんと仕事をしている人はもっと上の立場にいるでしょう。

 

もし、この記事を読んでいる人が女性の差別や軽視に悲しんでいても、そういう発想の人は仕事ができないので(個人調べ)自分より良く見える人粗探しをしているだけなのです。大した粗がなかったので、自分と違う部分=性別と結びつけて差別をしただけなのです。

 

何度も主張しますがわたしは決して男性嫌いではありません。

どんなに自分が努力しても、考えても、真似しても同じようになれない立派な男性はたくさんいます。女性にもそういう方はいます。それは優れた人間性からきているのであって、性別の問題では無いのです。しかし性差別を軽々しく行う人は、考えがないので簡単に見つけられた自分と相手との違いが性別だったのでそれを軽率に手段にしているだけなのです。

放っておけば周回遅れで差別をする人も気がつくでしょう。

なので気にせず目の前の仕事をこなせば良いと、わたしは思っています。