高齢者の免許返納は誰の仕事なのか

暴走した車に命が奪われる傷ましい事件が続いています。

しかし何故飯塚幸三氏は逮捕されないのでしょうね・・・?

闇を感じます。闇より憤りしか感じませんが。

正直最高に胸糞が悪いのでもう法外にでもいいので何らかの制裁が加わればいいのにと思ってしまうのですが。

 

そして、高齢者の運転の問題はやはり「免許の返納」ではないでしょうか。

運転する際に判断力が鈍ってしまう問題が特に大きいのではないでしょうか。しかし判断力の鈍りというのは飲酒運転と何が違うのでしょうか?

 

ja.wikipedia.org

 

運動機能の低下、理性・自制心の低下、動態視力集中力認知能力・状況判断力の低下等を生じさせるのが必然の行為である。一方、自動車などの運転という行為は、免許制をとっていることにも表れているが、運転者本人、同乗者、周辺の歩行者らの生命にも関わるくらいの大きな危険を本来ともなう行為である。このために、多くの国において免許の有無にかかわらずアルコールの影響下にある状態での運転をいかなる場合でも禁ずる法律が作られている。

 

この状態と何が違うのでしょうか。

さっぱりわかりませんね・・・。高齢者の判断力不足による危険運転は飲酒運転と何ら変わらないと思っています。

 

わたしの祖父も大変な運転好きで、車がないと本当に何もできない田舎に住んでいます。最寄りのコンビニまで車で10分はくだらないそんな山奥です。

しかし祖父が80手前になった頃、さすがにこのまま運転させるのは本人も周りも危ないということで免許を返納しました。

親戚一同祖父が車がなければ何もできない田舎に住んでおり、こうして手段を奪ってしまうことでどれだけ不便が生じるか重々承知の上でした。

 

まず免許の返納の話をした時点で車好きの祖父は激昂しました

「まだ運転できる」「どうしてこんな場所に住んでいるのに唯一の交通手段を奪うのか」こういった思いがあったのでしょう。

返納を渋っていたので最初は車の鍵を隠すことにしました。しかし見かねた祖母がかわいそうだから・・・と言って鍵を祖父に渡してしまったこともあります。

それを聞いた叔父は鍵を祖母からも遠ざけ、自分で持ち帰りました。

庭に停めてある車を見るたび祖父が寂しそうにするため、車もやがては売却しました。

しかし祖父母の生活には生協の利用や、ヘルパーさんをお願いするなどして必要品は揃えられるようにしました

今は車もないですが好きなお酒やたばこを楽しんでいるようです。孫のわたしも大型連休には顔を出すようにしています。

 

様々な家庭の事情などはあると思いますが、どうして飯塚幸三さんの家庭は都会にあって、お金もたくさんあるのに自分で車を運転するという選択肢を取ったのでしょう。

田舎に住む高齢者が免許を返納し車も売却したのに?とわたしの場合は思わざるを得ません。上級国民だから・・・!とネットで揶揄されているようですが、そう思っても仕方がないような待遇で何とも悲しく憤りを感じる顛末になっています。

 

あの事件を受けて、ご家族に免許の返納をお話しする機会を設けた方も少なくないのではないでしょうか。

誰かを巻き込む事故も凄惨で悲しいものですが、事故にあったご本人も危険に晒されます。数ある手段の一つとして、時には強引にでも運転手段を無くすことも検討されてみてはいかがでしょうか。

 

事故に遭われた方のご冥福をお祈りします。凄惨な事件が二度と起きてしまいませんように。