海獣の子供をみてきたけど考察しようにも頭が悪くてできなかった。

先日海獣の子供を友人に誘われてみてきました。

原作漫画があるとか、久石譲の音楽とか米津玄師の主題歌とか何も知らなかったけどみてきました。

 

感想

・なんかちょっと怖い

・映像の暴力がすごい

・説明が少ない

・でも映像と音楽がきれい

 

ちょっとネタバレしますね・・・!

 

主人公の女の子は思ってることをうまいこと伝えられない琉花という女の子。

ハンドボール?かなんかやってましたが、意地悪なチームメイトに足を引っ掛けられ非常に暴力的なエルボーを顔面に打ち込みやり返しますが謝ることができず部活に来なくていい!と言われてしまいます。

「思っていることを言葉にして謝れなかった」琉花。

思春期の女の子にありがちな翳りを彼女は抱えていました。

いじけて父が働く水族館に立ち寄り、そこでジュゴンに育てられたエラ呼吸の不思議な男の子「海(うみ)くん」に出会い物語がスタートします。

 

実は海くんには「空(そら)くん」という兄がおり、どうやら2人ともエラ呼吸のよう。海くんと一緒に見た「ひとだま」に魅入られた琉花がひとだまを探しに一人で訪れた夕方の海辺で出会った空くん・・・

 

f:id:akira-nakamuraaa:20190625174151p:plain

 

完全にコレだった

 

と、思ったのだが

空くん「唄はいいね・・・」と言うかと思いきや、琉花に向かって「つまんねーやつだ!」みたいな辛辣な言葉を突然投げかけます。

渚カヲルはそんなこと言わない!!!

しかし何だかんだ3人は仲良くなり、何やら「祭り」というものに巻き込まれていくのであった・・・

f:id:akira-nakamuraaa:20190625174527j:plain

まつり。

 

まつりに至るまで、空くん海くんを保護してるタトゥーがいっぱい入った日本語が流暢な外国人のじいさん、その助手と呼ばれるアンニュイなロン毛の兄さんの協力を得て日々過ごしていく(すごい省略)

このおじいさんとお兄さんのバックグラウンドにはいろいろ面倒な人間関係や陰謀がありましたが時間がなかったのかはっきり描かれていませんでしたね

内容知りたい人は原作みてね!ってことなのだろうか・・・。

 

さて、どうやらまつりというのは生命の起源である海が命を継承していく大きな儀式を指すらしく、はじまりに空くんの命を皮切りに(打ち上げ花火みたいに消えた)どんどん物事が進んでいくのであった。

世界各国にクジラが現れたり(NYのブルックリン橋付近?にクジラがいたり)湘南の海岸に深海魚が打ち上げられたり・・・フィクションとわかりつつも、現実世界で起こると不気味なことが次々と起こります。

 

で、うみの何でも屋と自称するモアナ(87歳)みたいなばあさんの協力でまつりの渦中に吸い寄せられるように向かう琉花と海くん・・・

この辺からは「いのちの成り立ち」みたいなものを結構な時間言葉の説明なしに映像で語られることになります。とにかく「言語での説明は無い」30分くらいこんな時間が続きます。内容は受精。壮大な性教育

ただ、手書きのアニメーションのすごい熱量情報量だけが伝わってきます。

人体=宇宙

そして

宇宙の誕生=生命の誕生

だいたいこんな内容が繰り広げられます。

ドーンバンバンッザザアアアアどんどん・・・・・・・・・

ベンベンベンベン(ばあさんの唇楽器)

ドーンバカッバカチャカチャカ・・・・タララララ

こんなかんじの久石譲の音楽と、映像をとにかく浴びせられるのです。

 

ここで頭悪すぎて考察できない!って思ったけど一個だけ気付いたことがありました。

祭りの中心になってる生き物がクジラなんですね

クジラは海に生きる哺乳類だし、海の大きな生き物としてかなり象徴的な意味合いを持っていたと思います。

しかし、クジラの交信手段は水中で音波を発し、音波でコミュニケーションをとります。

なんかの文献で読んだのですが(驚くほどあやふや)クジラは音波を発してその振動を「そのままの形」で伝える為、クジラのコミュニケーションに「嘘」が生じないみたいな事を書いてました。あれなんの本だったんだ・・・?

とにかく、クジラのコミュニケーションは琉花と違い、あったこと思った事をそのまま伝える素直なコミュニケーションとなっているのです。

 

クジラにのまれて祭りに参加した琉花は、結局海くんとも離れてしまいますが、家庭崩壊しつつあった両親がボートで助けに来て、そのまま陸へと帰ります。

琉花の生きていく場所は海でもなく空でもなく陸なのでした・・・

(空くんは空に向かって消えていったし、海くんは海の中でいなくなった)

そして琉花は、言葉で謝れなかったチームメイトに言葉では語らず仲直りするのでした・・・。

 

ていう感じだったんだけど見たばっかりの時は「意味わかんねえ・・・」ってなりました。ぶっちゃけ今も意味わかんねえ・・・考えるんじゃない、感じろって映画

「怖かったね〜、わかんなかったね〜」って言いながら映画館出てたら、たまたま映画館にいた知人が「すごい良かったぁぁぁ」って泣いてて感受性の違いを感じた。アーティストタイプだ・・・。メンタル不感症の人が見てもわかんない映画なのかもしれない・・・。

 

でもなんで日本で海の話を作ろうとしたら決まって湘南なんだろう。

日本にほきれいな海岸やもっとロケーションのいい場所もあると思うんですけどやっぱ観光地だし画もきれいだから湘南になるんでしょうかね?

ちょっとその辺は安直で見飽きてしまった。。。